Activity

Neighborhood Careは、地域の役に立ちそうなことであればあまり境界を設けずいろいろやっていきたいと思っていますが、現在のところ以下のようなことをしています。

 

地域看護

訪問看護

オランダの地域ケア組織BUURTZORGの名前を使い、日本で初めてのBUURTZORGチームであるビュートゾルフ柏(*)(訪問看護ステーション)の運営をしています。介護保険・健康保険・その他公費・自費に基づく訪問看護を提供しています。看護師、保健師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が在籍しています。営業日は届出上は月〜金としていますが、ケアの必要性に応じて、チームで話し合ってシフトが組めれば、土日も訪問します。(参考: 訪問看護とは(日本訪問看護財団ホームページへ)

なお、ビュートゾルフ柏では、看護師が、住民の「住み慣れた地域での穏やかで彩りある人生に生涯を通じて伴走する」ことをモットーとしており、一般的に訪問看護の対象とされやすい中重度の疾病・障害をもつ方はもちろんのこと、比較的お元気な方(例えば要介護認定において要支援の認定を受けている方など)にも訪問看護を提供しています。できるだけ早い時期から、将来に向けての不安やそれに対する準備について月に1回程度でよいのでじっくりとお話をしておくことで、将来足腰が弱くなってきたとき、あるいはもの忘れが出てきたときにも、気心の知れた看護師が身近な地域で暮らしの安心を生涯支え続けられるのではないかと考えています。

*Neighborhood Careは、オランダBUURTZORGの看護師等を招聘しながら行われた地域包括ケアステーション実証開発プロジェクトへの参加を経て、2015年8月に一般財団法人オレンジクロスとの間で締結したサブライセンス契約に基づいてビュートゾルフ柏の名称を使用していますが、その後Buurtzorg Services Japan株式会社が設立され、国内のライセンスがオレンジクロスから同社に譲渡されました。Neighborhood CareはオランダBUURTZORGの掲げる理念に賛同しつつ、日本にふさわしいと考える住民の居場所づくりなどの取り組みを独自に進めています。このため今後、ビュートゾルフの名称使用を中止する可能性があります。

生活支援コーディネーター

介護保険制度のもと住民どうしの支え合いの体制づくりをサポートする「生活支援コーディネーター」という役割を担っています(柏市では「地域支えあい推進員」と呼ばれています)。市役所など行政に勤務する保健師は、(地域によって違いがありますが)それぞれ担当地区をもって、住民の力を高めるような関わりをしています。Neighborhood Careの看護師も、この「地区担当保健師」に近い意識で、「地域を看護する」実践の1つとして、生活支援コーディネーターの任に当たっています。後述する「居場所づくり」の取り組みも、同じく「地域を看護する」実践です。

住民の居場所との共存・伴走

後述する「居場所」では、近隣住民のみなさんがボランティアとして昼食を作ってくれます。ビュートゾルフ柏の看護師は皆、そこでお昼を食べています。看護師がお昼を食べている時間にお越しいただければ、お昼を一緒に食べながら、簡単なご相談に乗って差し上げることができます(**)。医療・介護が必要になってから医療職・医療機関と密に関わるのではなく、あらかじめ顔見知りの看護師を作っておくことは、将来に備えて意味のあることかもしれません。

**ただし、看護師は訪問看護を提供することで収入を得ていますので、お昼の時間で込み入った個別的なご相談には乗り切れない可能性があり、その方の状態に合わせて、訪問看護等のご利用をお勧めする場合があります。また、スケジュールによって看護師がお昼の時間にいないこともままあります点もなにとぞご容赦をいただければ幸いです…。

ビュートゾルフ柏パンフレット

 

居場所づくり

「ご近所カフェ・みんなのたまり場」という住民による住民のための居場所づくりをサポートしています。ここはデイサービス(通所介護事業所)ではなく、いつ来てもよく、いつ帰ってもよく、年代関係なく誰が来てもよく、(他の方に迷惑がかからない範囲であれば)何をしていてもよい、自由度の高い場所です。ボランティアとして参加するのもよし、ときどきお昼を食べながらおしゃべりをするもよし、麻雀など趣味を楽しむ場として活用するもよし、お気軽にお越しください。なお、現在のところ、1日の利用につき200円(昼食を召し上がっても召し上らなくても同額、麻雀目的での利用の方については1日500円)を頂戴し、住民さんたちの活動費に充てています。平日月曜〜金曜の10〜15時に開所しており、住所は訪問看護ステーションと同じ[ 柏市緑ヶ丘11-5 ]です。お問い合わせについては、開所時間内に[ 080-4946-0700 ]までお電話いただければ、ボランティアさんが出て対応してくれます。昼食をご希望の場合は、準備の都合で事前に一報をいただけると助かります。約8畳のスペースの貸し出しも行っています(詳しくはこちら)。

*ご近所カフェ・みんなのたまり場では、毎月第3火曜15〜16時にボランティアミーティングを行っています。地域でのボランティア活動等にご関心のある方は、こちらに参加いただくことができます。

なお、足腰に不安のある方につきましては、町内で「福祉有償運送」という移送サービスに携わっている方がいますので、ご紹介することができます。要介護の認定を受けておられる方であれば、通常のタクシーより低廉な金額で移動手段を確保することができます。

 

研究・政策の支援

Neighborhood Careでは、上述した地域実践の傍ら、学術研究や政策立案等の支援もしています。片手間にやっている程度ですが、以下のキーワードに関連する内容であれば、お手伝いできるかもしれません。適切な別の方をご紹介できる場合もあります。個別にお問い合わせいただければ幸いです。

地域包括ケア
介護保険
在宅医療・介護連携
訪問看護
レセプト分析

*主にこの業務を担当する吉江が過去携わった研究事業等について知りたい方は、こちらの[業績書]をご覧ください。

また、アンケート調査の封入・発送作業であれば、上述した住民の居場所に出入りしている住民ボランティアのみなさんが有償でお手伝い可能です。専門の業者さんに比べるとラベルの貼り方が歪んでいたり質が落ちますが、それも味として受け入れていただけるのであれば、人海戦術でがんばってくださいます。作業の対価としてボランティアさんたちが稼いだお金は、居場所の活動資金となり、居場所の運営を通じて地域住民に還元されます。

 


平成30年度老人保健健康増進等事業実施報告

Neighborhood Careは、厚生労働省より平成30年度老人保健健康増進等事業(追加募集分)の採択を受け、下記の事業を実施いたしました。詳細については下記をご参照ください。

  • 事業名: 訪問看護の情報標準化のための「訪問看護記録書Ⅱ」の記録・共有のあり方に関する調査研究
  • 事業内容: 訪問看護に関する書式のうち特に訪問看護記録書Ⅱの様式に着目し、ここに記載された情報が、どのような情報であるか、事業所内や他事業所にいかに情報共有されているか、訪問看護報告書・訪問看護計画書の内容にいかに反映されているか、といった事項を整理し、訪問看護ステーションの現行の業務フロー・書類作成フローに沿った、できる限り書類作成の二度手間の生じにくい情報共有のあり方を検討する。またこれらの検討を通じて、訪問看護において記録・共有されるべき情報の種類や、当該情報の望ましい共有のあり方(事業所やシステムを越えて全国一律の枠組みを形成できるための手順の検討を含む)を明らかにしていくことを目的とする。本研究事業では、有識者による委員会の検討を通じた論点の整理を主眼に置く。
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